宮下へ。
そうか。
年末にか。
出たかっただろうな。
30歳か。
お前が越谷に来たのは幾つだったっけ。
早いもんだな。
俺はお前に何もしてやれなっかたな。
引き込んでおいてさ。
お見舞い行けなかった。
正直、行かなかった。
だってさ、お前が元気になるって、当然だって思っていたから。
なぁ、格闘技やって、強くなって、強さ求めて、一体何になるのかなぁ。
お前がいなくなってしまったら、俺たちは、何の強さを求めて進めば良いのだろうか。
闘病で辛くても、行ったら気遣いをして、笑顔でいたよな。
お前にしか出来ない事、これからやって行けよって言ったよな。
一期一会って言葉の意味を、今、凄く体感している。
なぁ、後悔はしてくれるなよ。
十分に闘ったよな。
後悔するのは、現世の、生き長らえた人間だけで良い。
なぁ、あっちのリングかケージでさ、ハイアンにフロントかけてやれよ。
俺はいっつも迷惑ばっか掛けていたからさ、何も言えないけど、とりあえず、お疲れ様でした。
またいつか、馬鹿話でもして笑おうや。
おやすみ。