永久(とわ)に?
時間を取り戻し、再会に互いが驚いた後、
再び彼と対決する事になった。
そう、同じ階級だったのだ!
これもまた、何と言う「奇跡」。
幼い頃、似た様な背格好だったが、まさか高校にまでなって同じとは!
彼とは結局何度闘っただろう…。
勝ち越した気もするが、負け越した気もする…。
今思えば懐かしい話しだし、負けた悔しい気分もない。
が、驚く事に、当時もなかった様な気がするのだ。
ホイッスルが鳴れば、正にノーサイド。
互いを認め合うからなのだろうか?
ある時、俺は彼に負けた。
ロビーで仲間達と話す声が聞こえた…
いや〜大した事なかったよ!
その時ばかりは悔しさが溢れ出したが、負け戦の本人が文句は言えない…。
フツフツと湧く悔しい時間が経過してどの位だろう…。
彼が俺の所に来てこう言った…
ごめん!さっきは仲間の前で調子乗ってあんな事言ったけど、ホントは勝てたのが嬉しくて、それで……ごめん!
あの時の彼の顔は忘れない…。
何て良い奴なんだ…。
この一件で、俺は更に彼を「ライバル」と考える様になった。
続く