冬の思い出
最近やたら巷ではクリスマスモード満載だ。
って事で、クリスマスの思い出。
あれは中3のクリスマス。
俺は同じクラスのTと付き合っていた。そして、そのTの友達Hを好きになったのは、親友のW。
そんな関係で、夜4人で会う事になった。ようは、WがHに告白するお膳立てみたいなものだ。
待ち合わせ場所は、ヘリコプター公園。
軽く話しを切り上げ、俺とTは2人っきりに。
これ、クリスマスプレゼント…
と、はにかみながらくれたものは…手編みのマフラー。
あ、ありがとう…。
そして、俺もプレゼントを。何をあげたのかは…忘れてしまった…。
頬を寒さで紅潮させる彼女。そっと肩を抱き寄せ、2人の温もりを感じあう。
夜風が彼女の髪を撫で、太陽のような月の光が2人を包み込み、吸い寄せられるように、お互いの唇を重ね合わせた…。
愛してるよ…T…
私も…摂くん…
な〜〜〜〜んてぇのは真っ赤な嘘で、プレゼント交換した後は、俺はもぉ、「Wの告白劇」に興味マンマン!Tをほっぽらかして、塀の影から一部終止を覗き見。
今考えると、ホント馬鹿な奴だったな、俺…と。
ま、そんなんだから、手も握らずに、ふられてジ・エンド…。
まぁでも、ホント、懐かしい思い出だね。背伸びして、大人気取っていたけど、しょせんはチュー坊だったって事かね?
T、元気にしてっかなぁ…。