井口的詩的感情的井口論

釣りとハロプロネタがメインのちょっと格闘技が好きなおっさんのブログ笑

9.11 ②

昨日に引き続き。

あんなにも凄い状態なのに、生存者がやっぱいたわけ。
亡くなった方々はそりゃ大変な数。

果たして自分はあのような状態でどう振舞うのだろうか?
特番の再現を観ると、そんな窮地でさえジョークを言っていたりした。

後でビール飲もうぜ!

なんて事をさらっと言ってた。

俺ならパニくりまくるんじゃないか?


再現の中で、避難経路の途中で、体が弱く動けなくなってしまった方がいた(初対面)。

あなたなら、どうする?

再現では一緒に逃げよう!となった。結局は体が弱い方は動けなくなり、共に避難していた2人組の一方は自力で約40階を降り生還。もう一人は、動けなくなった方を置いていく事が出来ず、瓦礫の中へ…という結果…。

さて、どうする?

生き延びた方はその後も心に大きな傷を残して生きているそうだ。見殺しにしてしまったと…。しかし、あの状況で生き延びたのだから、間違いなく「ヒーロー」ではないだろうか?俗な言い方だが…。

逆に、動けるのに動かず、同情?連帯感?優しさ?を持ち続け亡くなっってしまった方も、また「ヒーロー」であるに違いない筈だ。

あなたなら、どちらを選びますか?

担いで一緒に…と言っても、80階から降りてきてるんだし、頑丈な人でも相当な労力を要するだろう。そのまま3人とも…って結果もありえるし、むしろその確立の方が高いのでは?

1人で避難した方は、あんな状況でちっぽけもクソもないと思うが、心の狭い人間と思われないか、かなりの葛藤はあっただろう。下手したら、家族の信頼までも…なんて。そんな考えは浮かばなくとも、生還後も悩み苦しむ結果になってしまったそうだ…。しかし、生きていれば弔う事は出来る。家族とも仲間ともいられる。


じゃあ、心大きく持っていても死んでしまったら…?何も残らない。骨すら…。しかし、あの世では、俺は良くやった!って満足かもしれない。俺はこいつを置いていくことなんて!って信念があった訳だから。でも、永遠に家族とも会えないし、仲間とビールを飲む事も出来ない。

生きる事で「ヒーロー」か、死してなお「ヒーロー」。

前者は、己の苦しみを背負い、

後者は、遺族が苦しみ・悲しみを背負う…。