虚しい確認
高校ん時、俺はいつも部室から教室に行ったもんだ。
大体カバンん中には練習着しか入ってなかったからね。部室に置く為にはやっぱ通過しないとね。教科書?常に教室の机ん中。
飯も何故か部室。まともにクラスで食い始めたのは部活引退してからだね。
そんな部室オンリーの俺が、わざわざ正規の下駄箱に立ち寄ったのは、入学してからの約一週間と二回程だ。
その二回とは…はい、このシーズンのアレですよ、アレ。
はい、バレンタインデー!
虚しいよね〜…絶対ないのはわかってるのに、奇跡を信じて開けてみる。あるわきゃねぇーーー!
今年もそんな、虚しい日が近付いて来やがった!
下駄箱っていう、虚しいながらも、少々の夢が見れるものもない…。
はぁ…下駄箱、持ち歩くか…。